TOMITA powered by TOMATO

興味は色々。数学とか神学とか。日記からはじめました。

ニシキヘビ使いになりたい

色々あって大卒から2年経ってプログラマになった。数学科にはいたけど、正直プログラムちゃんと書いたことなかったので未経験枠で入社した。二ヶ月の外部研修が終わって、会社にもちょっとずつ慣れてきた。通勤がだんだん億劫になってきた。できれば会社の近くに引っ越したい。

初めて自分で簡単なアプリケーションを作ろうとしてる。httpリクエストで画像とってくるのが重い。地図データを全部ローカルに落として処理してもいいんだろうけど、未知数過ぎて立ち向かえない。今は自分に想像のつく範囲のものを作るしかない。

会社の経費で本を買えた。数学の教科書みたいなやつで、これを自腹切らないですむのは、それだけでこの会社に入った意味がある。

趣味の時間はそんなに減ってない。休日を無駄なく遊びつくそうとしてる。だらだらするのも楽しい。

仕事を始めるまでは、だらだらしていると焦燥感があった。自分に必要な書物を買うのにも勇気が必要だった。早く社会に出たいと、中学生の頃は思っていたけど、案外自分はこうして就職して良かったのかもしれない。

初めての夏休みをどう使おうかワクワクしている。京都にでも旅行に行こうと思っている。千円出して抹茶を飲みながら、もう千円出して生菓子をつまめたらいいな。高校生のころ京都に行った時は、飲み屋に入って刺身だけ食べて帰った。店員さんに、お飲み物は?と怪訝そうに訊かれた。今度はビールを頼みたい。地ビール屋に行って、島らっきょうが食べたい。最近時計の針が少し速めに廻っていた。旅行中くらいはそれを落ち着けてもいいだろう。

プログラミングは、学べば学ぶほど数学で。ラムダ計算は圏論だし。関数を定義していくのは、ただただ証明に似てる。ライブラリを探すのは、図書館で役に立ちそうな教科書を探した思い出そのままだ。間違えたところを探すのも同じ作業だし。あんまり根詰めすぎるとお腹が痛くなってくるのも。

サーバーとかはまだよく分かっていない。知らないといけないらしいことは沢山ある。ググり続けてる。そこは学生の時と変わらない。てっきりプロは公式レファレンスを端から読んでるんだと思ってた。教科書を読み切れば大抵のことは困らない、という訳にはいかないらしい。少し残念。でもそれが社会というか、現実なのだろう。

研修が終わってからは、Pythonでものを書いている。Anacondaをwindowsに入れた。管理ツールがないとライブラリの依存関係を整理できないというのは、でもこれも現実世界の特徴なのだろうと思う。どの定理にどの公理が必要かなんて、僕も気にしていない。それこそ逆数学でもやらない限り。

現実は継ぎ接ぎだらけだ。それでなんとか回していけたらいい。会社のサイトのソースを見た。フレームワークのライブラリの中をいじる事もあるそうだ。なんでも日本語のメールがどうしても文字化けしたのだとか。完成したものを消費者として見るぶんにはそれは気づかない。

AIだって、ちっともAIという感じはしない。一個一個の機能はただの数式だ。ベイズ推論だ。パーセプトロンだ。僕にはAIの意思とか感情とかは、与太話に聞こえる。でもAIが活躍するフィクションは好きだ。

BLEACHで一番好きな話は、ネムがマユリの戦いを引き受ける話だ。僕は泣いた。心の底で誰かが叫んでいた。

「やった!」

「やったんだ!」

ネムは遂にそこまで辿り着いたんだ!」

次の単行本で待っていた結末は悲しいものだった。束の間の喜びを持っていかれてしまった。僕はネムが好きだ。たぶんマユリも。

そろそろ家に着く。意外と、誰かに話したいことが沢山あったみたいだ。